国際都市 東京 の求める 論文試験の解答


平成26年度の東京都1類Bの論文試験の「私なり」の解答を示します。

いろいろな予備校が正解らしきものを書いているので、私も書いてみようと思って、書きます。

問題は、こちらです。

toukyou2014

模範答案は、こちらです。

(1) 私が重要だと考える課題は「交通弱者」の救済です。外国人観光客を始め、母子・老人は、高速で、機械のように時間に正確、そして、高度にシステム化された東京の公共交通機関とラッシュアワーが「自分たちを拒んでいる」と感じていると思います。私は海外旅行で現地の交通機関に慣れるのが大変だった経験が多いので、そう思いました。これが東京が国際都市として発展するため取り組まなければならない大きな課題であると思います。(200字)
(2)課題に対しての取組
① 現状について
ア 利用者 東京の交通機関は、たくさんの規制によって安全に運行し、大量の旅客を短時間で効率よく目的地に運んでいますが、その利用者の大半が「通勤者・通学者」です。
イ 乗換 「通勤者・通学者」は、交通機関の使い方や乗換を熟知していて、毎日、同じ道を短時間で同じように乗り換えて、混雑した中でも迷わずに目的地に到達します。
ウ ラッシュアワー 東京のラッシュアワーは世界的にも有名です。ラッシュアワーの「満員の電車やバス」には、日本人の女性が子供を連れて載ることは「至難の業」と言っていいでしょう。
エ パスモ・スイカ 東京都の交通機関の全てで、パスモ・スイカが利用されています。東京在住者の「通勤・通学者」には、非常に便利ですが、「1回しか日本に来ない観光客」や老人・母子には、排他的で面倒くさいものです。パリのメトロのトークンのように、回数券の自動販売機が少ないのも観光客には不便です。さらに券売機も、機械に慣れていない外国人には苦労だと思います。
オ わかりにくい駅名表記(漢字・ローマ字表記) 海外旅行に旅慣れている人でも、不安になるのが電車(列車)で乗り過ごすことです。東京の交通機関は、時間には正確ですが、下車駅の表記が「東京人にはわかるが地方人にも分からない」ものが多い。まして外国人観光客にはわからないものが多い。日本人にわかりやすくなっているだけで、外国人には、どの電車に乗れば目的地に行けるのかわかりにくい。さらに、降りる駅の名前が多すぎて、日本語がわからないと乗り過ごしてしまいやすい。
カ 過度に機械化され便利になっていること 交通網がオートマティックになっているだけに、間違ってしまうと、そのまま、どんどん目的地から離れて行ってしまう。
以上のように、交通機関の中でも電車・地下鉄だけに限って考えても、これだけの「不親切」があります。
② 上記の問題に対してどのように取り組むか
先進国の人を対象に交通機関の運用方法を考えることをやめることでしょう。
自分が海外旅行をした時に、その国の交通機関が如何に使いにくいか、また不安にさせるかを考えてみることが必要だと思います。
オリンピックに来る人は、世界中から来ますが、一生で一度しか訪れない人が大半です。その人たちは、日常の延長として日本での観光をしたいと思っていると思います。
そして、日常の延長こそが、安心に日本の文化を理解し、楽しんでもらえる基礎となるのです。
したがって、日本にだけある先端技術を使った交通機関は、そうした「一間さん」には難しいものですし、「疎外感」を感じるきっかけになるでしょう。
日韓ワールドカップでは英国の「フーリガン」が当初は問題視されましたが、「フーリガン」たちの問題意識は「被差別観」にあったと思われます。日本に来て、日本人の「欧米崇拝傾向」に触れると、自分たちが差別されず、むしろ歓迎され歓待されていることを感じ、過激行動をするのをやめたという事実があります。
「おもてなし」の核心は「差別せず、排除せず、歓待する心」だと思います。
そのために、日本の交通機関の先進性は、障害になる可能性が高いと思います。
そこで、外国人観光客専用の「割引スイカ」「使い捨てスイカ」「無料スイカ」を準備し、早急に利用を開始してもらうことが急務だと考えます。
また、駅名や駅内の周辺施設表示をもっと大きくし、欧米以外のアジア・アフリカ地域の人たちに、駅周辺の観光施設を写真入りで掲載し、また、そこまでの交通図も写真で示して、一目でわかるようにすることが必要だと考えます。
しかし、ラッシュアワーの解消は不可能です。ただ、オリンピック期間中に観光客専用(親子専用)車両の運行をするのが良いでしょう。
通勤客の迷惑にはなるでしょうが、通勤時間帯にハンディキャップのある人の利用を排除していることにも問題があります。また駅にハンディキャップのある人用の改札口や通路を設けることも必要でしょう。
交通機関にハンディキャップがある人は、老人や子供、母親などたくさんいますが、そうした対象者が通勤時間帯に交通機関を利用できないことで、労働機会や雇用を喪失しているともいえるのです。
オリンピックを機会に、東京を本当の意味で、「優しいおもてなしができる街」に作り変えることが求められていると思います。

以上

一瞥して、問題点を箇条書きに列挙してあることがわかいります。また、各々の問題点に関してコメントが示され、理由が付記されていることが明瞭にわかります。

(2)以降では、その箇条書きの問題点、個々に個別的に対応するのではなく、一つのコンセプトである「先進国の人を対象に交通機関の運用方法を考えることをやめることでしょう。」が一言で明示されています。

出題された資料では、交通機関が便利であるという評価がされていますが、便利であればあるほど「交通弱者」を生み出すことに気付くかどうかを示してあるようにも思います。いずれにしても、着眼点が他と違うことを示し、より具体的に問題を検証していることを示せるかどうかが、「A評価」が付くかどうかの分かれ目になるでしょう。

にほんブログ村 資格ブログ 公務員系資格(公務員試験)へ

YOU TUBE