東京都新方式試験のプレゼンテーションシート作成


東京都の新方式試験について、プレゼンテーションシートの下書きを考えてみましょう。

受講生の方は、これをベースに考えてもらうことになります。

問題は、このページにあります。

http://www.saiyou2.metro.tokyo.jp/pc/selectioninformation/news.html

以下の図表から、あなたが都にとって重要であると考える現状と課題を挙げ、解決に向けた都の具体的な取り組みを以下の解答用紙に記述してください。
この図表は、東京における猛暑日の日数を1876~2012年で示しています。

年度の目盛が8年おきになっていて、次の8年が2020年であることからオリンピックについて考えろとという意味とも思えます。

今さらに、東京都が「一般的な」猛暑日対策を学生に問いたいとは思えないので、2020年オリンピックが開催される、7月24日から8月9日の、観客や外国人観光客に対する猛暑対策をどうするかを聞いていると考えるのが妥当でしょう。

今の東京都は、すべての部門でオリンピックを意識した政策の立案や遂行が中心となっていますから、新入職員もオリンピックに興味があるかどうかを判別したいということになるのかもしれません。

ここで、「猛暑だから、ホームレスなどが…、」なんて書く人は、それなりに評価されると思いますし、また、「猛暑だから高齢者の健康が…、」なんて書く人も、また、それなりでしょう。

視点が違うことは、重視されると思います。

勿論、視点が違うことで受かる人もいると思います。

さて、資料を見ると、猛暑日の増減には周期があることがわかります。
例えば、最近の20年では、1995年、2004年、2010年は猛暑日が極大になっていますが、1999年、2003年、2009年は、猛暑日がゼロです。

このサイクルで行くと、2019年は、猛暑日が極大になり、極大になった年の翌年は猛暑日が非常に少ないことから、2020年の猛暑日は少ないと予想されます。

したがって、前年の2019年の猛暑日が多ければ、2020年の猛暑日対策はそれほど手厚くする必要がないということになります。

また、2019年の猛暑日が少ないと分かった段階で、翌年のオリンピックに間に合うような猛暑日対策を考えることが予算措置も簡単になるということになります。
以上が、資料から抽出できる情報だと思います。

ここで、猛暑日の原因が何か、背景が何かを探ることには、それほど意味がないと思います。

また、温暖化対策云々を語ることも、東京が、世界最大の冷房機器消費地の一つであることを考えれば、節電すれば、温暖化が止まるとか、原発がどうこうということを議論すること自体、設問の意図を組んでいないということが言えるでしょう。
初めて日本に来た観光客の皆さんに「日本の夏を快適に過ごすことができた」というおもてなしの心を示すのは東京都職員に課せられた責務であると感じないようでは、職員としての資質が疑われても仕方ない。

ここからは、都庁としては、1年で準備できる猛暑日対策を、いろいろと考えること、そして、民間企業や都民には、将来にわたっての猛暑対策や東京のヒートアイランド化を防ぐ手段・方策を考えてもらうための政策を雄弁に伝えることが求められていると思います。

現状は、猛暑日における東京の電力使用量は、2001年の7月24日に6430万キロワットを記録してから、電気器具の節電が進んだとは言うものの、猛暑日の多かった2010年の7月23日に5998.8万キロワットと再び6000万キロワットに近づきました。

これがオリンピック開幕日になれば、テレビの視聴者数は激増し、屋内での視聴からエアコンの電力消費量も激増すると予想されるでしょう。

電力は供給量については、今後の課題ですから、電気を使う冷房施設を増やしたり、また、街中に冷却のための施設をつくることは、政策の方向性如何によって決まるのではないでしょうか。

今回の選挙で「節電派」が都知事となれば、一挙に、猛暑日対策は困難を極めることが予想されます。

日中の太陽光発電を利用すると言っても、夜の熱帯夜には効き目がない。
風力発電で、東京湾は、風車だらけになるとすれば海難事故の増加なんてありがたくないイメージも。
火力発電を東京都内に作れば、ヒートアイランドはより激化します。
日本に来る、多くの外国人が、日本が「蒸し暑い南国である」と思うか、それとも、
21世紀を象徴する先進的な都市として、過ごしやすいと感じるかを、電力に頼らずに実現することも考えなければならない。

これで国際会議の増加や、日本への観光客誘致2000万人目標なんてことも、実現が遅れるか、それとも促進されるかが決まるといえるでしょう。

一部には、江戸的な「夕涼み文化」を主張する「江戸っ子」たちもいるでしょうが、
「葭簀に風鈴」という街づくりを、渋谷や原宿、新宿、池袋などの繁華街で実現することは難しいし、そもそも、そこが「蒸し暑さの中心」だから、どうしようもない。

また、オフィスビルのエアコンが、大量に排出する暖気は、止めようがない。
それが快適さを生み出している以上、快適さを犠牲にして快適さを生み出すことは、そもそも文化の根底を変えなけれならないことになる。

葭簀が何かもわからずに、日本人は「熱帯を好むエイリアン」だと思われるかも。

私は、この猛暑日のあたりに生まれた人間なので、猛暑は楽しいと思うが、それもアロハやTシャツにGパンで過ごすときに限る。
クールビズも、汗だくだくでは、経済効率は最低になる。

私は、冷房なしで、猛暑日を乗り切ることはできない。東京都民のほとんどの方は同情してくれるのではないだろうか。
となれば、東京の夏の現状は、冷房が多用され、また、節電を意識しようにも、都市部のエアコンは事業者の支配下にあり、都民がスイッチを切ることができない状況にあり、また、水ウチをしても、アスファルトでは、反射熱が強すぎて効き目がない。
道路は盆前の東京は大渋滞になり、8月の8日は、例年、都内の道路は年間の最大渋滞となっているのではないかと思うほど混む。

そして、対策はというと、

都民と都内にあるすべての建築物、そして自動車が「汗をかいている」と言ってもいい状態で、電力以外で猛暑日を緩和するには、東京に人を入れないのが一番いいのかもしれない。
しかし、公共施設の電力は切ることはできない。

オリンピックだから…。

結局、オフィスビルの冷房施設を、より暖気排出量の少ないものに交換してもらうこと、また、東京都内に自動車を入れないために、8年間で外環道路を完成させること、また、8月に渋滞することが予想される道路だけの整備や交通渋滞緩和策を考えること、

しかし、世界中のビップも来ることを考えると、渋滞は不可避とも思える。

猛暑、熱波で、多くの老人や子供が体調を崩して入院。死亡する場合も容易に予想される。
小児科の増加と、介護施設の喚起・風通しを良くすること。

まだまだ、時間はあるので、いろいろと考えてみたいと思う。

いずれにしても、公表された課題について、自分なりに解答を考えることが、本番で役に立つことは間違いないだろう。
アイデアが勝負。
予算のかからないものに限らず、世界に日本をアピールするチャンスだから、そこに、どのようなビジョンで臨むのかが試される試験だと言ってもいいかもしれない。

わざわざ公開しているのだから。準備しなくていいはずがない。

結論として、東京で経済活動をしている大人の視線でなければ、良いプレゼンはできないだろう。
この問題は「東京生まれで、東京育ち」を求めていると思う。

「私の住んでいる〇〇町では、…が多く、これに対して猛暑日として…、という工夫を住民で協力して対策しています。」というコメントを「現状」または「対策」で盛り込めることが求められている。勿論、東京都の〇〇町である方が良い。また東京でも使える場所があるなら、他県、他の都市でも良いだろうが、良く吟味しないと、東京に地元を持ち込もうという短絡的な思考にしか見えなくなる。
都民は、都民として数十年過ごしていて、都民のプライドがあるから、他の都市になることを望む人は、それほど多くはないことに注意しておくことが大切だろう。
「東京に田舎を出現させよう」という発想で、解決できる問題は、20年前に無くなっていると思う。東京の市部でも、既に、「田舎」は存在しなくなっているからだ。
都市としての進化が東京の特徴であり、東京たる由縁だ。

ヒートアイランド現象は、多摩の田舎にもあらわれていると思う。
多摩動物園も、既に、エアコン完備?

では、がんばって。