公務員試験勉強法<独学?予備校?通信?>書店で販売している「過去問そのまま本」を平成16年くらいから買い集めましたが、これだけでも合格できるでしょうか?


書店で販売している「過去問そのまま本」を平成16年くらいから買い集めましたが、これだけでも合格できるでしょうか?


問:「今年の3月に先生からご教示をいただいて、特別区の過去問本(過去問〇〇年分)を平成16年くらいから最新版まで購入してひたすら反復しただけで地元地方上級(政令市)の一次試験に合格(二次不合格)できましたが、さらに上級の試験に合格することを目指して、2018年も受験するつもりで国家一般や国税の過去問本を買い集めました。 これだけを反復練習するだけで国家一般や国税に合格できるでしょうか?」 
回答:時間はかかると思いますが、十分可能だと思います。時間の係る理由は以下の通り。

  1.  時間が係る最大の理由は「この問題を解くべきか、解かないべきか」の判断が、過去問を1巡しないとわからない。
  2.  過去問の1巡に1年がかかってしまうと、コツを見付けた時点が1年目以降になるので「最初からコツを聞いて勉強を開始する」場合よりも1年余分にかかる


予備校で400時間を掛けて実施される授業を受けるよりは、過去問本を“あなたのよう”に勉強した方が、より経済的ですし金銭的なリスクを負わないで済みます。 
つまり予備校に行って勉強するのと過去問本をあなたのように買い集めて勉強することはほぼ同じ程度の合格率になるということです。 「ダイジェスト本」が多く発売されるのは「過去問をそのまま掲載した本」が、予備校の自己否定につながるからでしょう。 
予備校に行く目的が「時間の節約」と「基礎的な知識の理解」だとすれば、そもそも、公務員試験で「基礎的な理解」が必要な科目は数的処理と自然科学くらいしかありません。専門科目や人文社会の知識はすべて「その問題が解ければいい」という知識をマスターするだけで合格できます。

例えば、経済全般について理解できていなくても「その問題の解法」だけ覚えれば得点は取れるからです。そして、受ける試験が特別区や東京都なら「特別区で出た問題」「東京都で出た問題」だけの解法だけ勉強すればいいので、 となると、過去問本を勉強すれば十分ということになります。ただ「応用力」というのはその問題の「広がり」「出題頻度」「その問題で試験官が受験生に対して試したい狙い」がわからなければ指導することはできません。 膨大な学問的知識や数学的公式を教えようとするのは、応用力をどのようにつけたらいいのかわからない指導者の「陥りやすいミス」です。「広がりのある問題は出題回数が多く」なり、「様々なパターンで出題」されますので、そのコア部分、つまり最大公約数的な技術、知識を知れば、応用力を指導することはできます。 そして、広がりがない問題について時間をかけるのは無駄ですし、捨て問であることは、「過去何年間で出題されているかどうか」で容易に判断できます。今年初めて出た問題は「今年は捨て問」で、「来年以降は出題回数の少ない過去問」という具合です。「過去問」と「未知の問題」の区別がついていれば「未知の問題」は捨てるという方針で試験に臨むことができます。 これが学習期間を短期間にして合格する「合理的学習法」の基本となる考え方です。過去問の反復で「過去問の延長上にあるバリエーション」には容易に対応できるだけではなく、回答時間は非常に短くて済みます。これが応用力を育てるシステムだと言って良いでしょう。 「子供」は未知の問題を自力で解くことに魅力を感じますが、それは小学生程度で十分で、高校以上になって「未知の問題」があると思っていること自体が「未熟」だと言って良いでしょう。経済効率性から考えて、公務員試験のような採用試験で「毎年、多額の時間と費用をかけて未知の問題を作る」意義がないことは容易にわかると思います。

採用試験の中核は面接試験であり、また、定型的ではない個人的な公務に対する理解力を試すのが論文試験ですから、「定型的」な択一試験にそれほど重要性があると考えるのは間違いです。あくまで「公平性」「平等性」を択一試験という定型的な試験に委ねて、面接・論文という主観的で公平性が担保されにくい試験の前提として実施しているだけですから、採用試験で択一試験に過大な費用を掛ける理由は大きくないと言って良いでしょう。小さな自治体では経費節減のために択一試験を廃止してエントリーシートと面接・論文だけで採用を決定しているのは「択一試験」が将来的には廃止される可能性が高い、つまり、択一試験は地方公務員試験では重要ではないことの証明と言っても過言ではありません。こうした試験制度の変遷に注目して自分の人生を掛ける試験がどのようなものであるのかを知ることが重要です。「択一試験」しか指導できないから「新作問題」を作ったり、形式的な話し方指導を面接指導だと称しているのが「子供じみた道化芝居」程度のことなのがわからないのが日本の受験業界というものです。
公務員試験に「未知の問題」があるとすれば、それは総合職だけでしょう。未知の事態に対応することが日常的に求められる彼らだけが「それを試されている」と言って良い。それが公務員試験の頂点にあるということなのです。 
公務員試験は、受験業界が「難解なもの」にしていて(勿論意図的ではなく…)それが受験生にとって「不利益」になっているということがわかれば、過去問本だけで合格できるというのもわかるはずです。そして「解説がわからない」ならネットなどで様々な知識や、数学的、経済学的知識を集めればいい。それで解けない問題はないと言って良い。 その時間を節約したければ、必勝合格パックを買うのが一番良いでしょう。時間よりもお金を節約したいなら、あなたの方法で十分だと思います。

「予備校もの」の解説本は「肝心なところ」が抜けています。それは「予備校」に来てほしいからです。その意味で「過去問本をいくらやっても肝心なところは予備校に行かないとわからない」的な作りになっています。しかし、予備校に行って「過去問本のいわからない解説だけ」を聞けるかというと、それは無理です。 そこに本校の通学クラスの意義があります。つまり「過去問解説の分からないところだけを聞ける予備校」が本校の通学クラスです。授業はペースメーカーとして機能しています。毎週のテストが皆さんの問題点を表面化させ、それに対して質問で対応するのが私の役目です。 つまり、自分でわからないところだけを私に聞く、それ以外の部分は、過去問冊子の解説で勉強する。さらに「傾向や捨て問、そして、解法のコツについては必勝合格パックのクラウド授業を徹底反復して頭に入れておく。」という学習方針です。 

全部の科目について「皆さんの質問に即答できなければならないから全科目をやる。」それが「私が一人で全科目の指導をする理由」です。